先日発売されたばかりのSIMGOT EN700 PROのレビュー第2回です。
今回は気になる音質をチェックしてみました。結論から言えば、想像以上にオールジャンルで使える優れたイヤホンでした。
検証に使用した音源
音楽ソース:Sound Dezign 「Happiness Coast 2 coast Mix」 (44.1Khz 16bit)
Club系のリズムサウンドにボーカルパートを含んだ音源です。Bassによる低音から始まり、多重のリズムによる各パートの強調具合や聞こえ具合、ボーカルパートなどを評価するにあたり最適な音源として選びました。上記のリンクから試聴できます。
その他、同系音源、JPOPなどでも検証しています。
また、今回は付属のイヤーピース「eartip1 Crystal clear sound」でのレビューとなります。
※DAPによるGAINやEQは標準設定。
SIMGOT EN700 PRO評価
【解像度】■■■■■ 5.0
音の広さを感じさせます。各楽器毎にハッキリ別れて聴こえるなど、細かい音を追うことができます。しっかり音の世界に没入できます。
「隅から隅まで音を追う楽しさ」を改めて感じさせます。
【中高域】■■■■■ 5.0
主張が強すぎないフラットな感覚です。しかし埋もれること無く、しっかりとした中高域であると言え満足度は高いです。
高域は滑らかでクリアで流れるような表現でとてもキレイですね。
【低 音】■■■■■ 4.8
広いステージの中で響く引き締まった低音という印象。尖りのない刺さらない低音は、リズムの中に自然と溶け込む感覚を味わえます。
低音を重視したい方は「eartipⅡ」の利用をオススメします。かなりたっぷりと低音を楽しむことができます。
【装着感】■■■■■ 5.0
ハウジング少しは大きめですが、意外に軽く長時間の装着にストレスを感じさせません。耳孔の負担も軽いと思います。
装着感に関しては個人差が大きいと思いますが、イヤーピースで調整することでストレスフリーである事を実感できると思います。
【遮音性】■■■■□ 4.2
ガッツリと耳孔を塞ぐわけではありませんので、充分な遮音性。
余談ですが、外部の音と音楽内のふとした音が交差した妙にリアリティな現象に遭遇するなど
【総 合】■■■■■ 4.9
正直驚きです。2万円を切る価格でココまで表現できるとは思いませんでした。
音の表現はかなり優れたフラット感。なのでジャンル問わずどんな音でも相性が良いイヤホンだと言えます。印象に強く残ったのが「引き締まった低音」です。低音中心のパートでも中高域を溶かさない上品さがありました。是非、プレイヤーの設定はドノーマルで聞いてもらいたいです。
イヤーピースやリケーブルなどにより、EN700 PROは更にまた別の音を聞かせてくれると思うと、色々と追求してみたくなりますね。
また、試聴検証の際は何度も瞑想状態(睡眠)に陥ってしまうというハプニングもありました。じっくりと複雑な音が重なり合う部分を掻き分けて追っていく事の楽しさを再認識し、アレコレ聴き入ってしまいました。
エントリー向けイヤホンをお使いの方で、ちょっと奮発して1〜2万円クラスのイヤホンをと思っている方はきっと相当驚かれると思いますので、是非一度はそのデザインや質感、音質を店頭でチェックしてみてくださいね。
SIMGOT EN700 PROはeイヤホンで17,800円(税込)で好評販売中です。
(編集部)
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