スマホや電子機器の充電に毎日使う充電ケーブル。購入して間もないのに「充電しない」「充電しにくい」「接触が悪い」なんていう経験をした人も少なくないはず。
その殆どが内部でケーブルが断線している可能性があったり、物理的に被覆が裂けて中身が露出している事もその原因とも言えます。電気が通る充電ケーブルは、その様な状態では漏電などが原因で発火したり発煙したりするなど、非常に危険です。それだけでなく、繋いでいる本体にダメージが及ぶことも。
また、壊れやすいケーブルの代表としてiPhone5以降に採用された「Lightning規格のケーブル(純正は台湾Foxconn製)」が挙げられます。その殆どが下記にある写真のつなぎ目から断線することが指摘されています。
純正ケーブルは高く壊れやすいので、頻繁に買い換えるなんて金ドブなことはしたくないですね。
しかし、純正のLightningケーブルを始めとする充電ケーブルの殆どは、ちょっとした工夫で何倍も長持ちさせる事ができます。それは、単純につなぎ目を補強する事。ただそれだけで断線を回避することができ、ケーブルの寿命を数倍伸ばすことに繋がります。
補強に使用できるアイテムは様々ありますが、今回は数点をピックアップして紹介していきます。まずは絶対やってはいけないNGな補強方法から解説していきます。
汎用のテープでの補強はNG
劣化すると粘着がドロドロして修復不能に…
補強と言えばテープ。そして簡単に手に入る「セロテープ」「ガムテープ」「ビニールテープ」を補強に使用してはいけません。
一時的な補強にはなりますが、それらのテープは劣化が早く、熱など環境の影響を受けやすい事が言えます。テープが劣化する事で粘着質が溶けはじめ、ケーブルがベトベトになってしまい必要以上に寿命を縮めてしまいます。
また、機器を破壊する可能性もありますので、あくまで一時的な固定用としてならば可、と思ってください。
【補強アイテム1】保護カバー
被覆が剥がれたケーブルに使うのはNGです。
100円ショップで購入可能な純正Lightningケーブル専用カバーで簡単に補強することができます。2個入りなので、ケーブル1本(Lightning側、USB側)を100円(税抜)で補強できます。
しかし純正のLightningケーブル専用という事から、純正タイプの形状をしているLightningケーブル以外には使用する事ができません。また、絶縁効果がないのでつなぎ目から内部配線が露出している場合に使用できない事も言えます。
ただ、手軽に補強パーツを装着でき、使いまわせるという点では良いですね。
【補強アイテム2】アセテート布粘着テープ
一巻き買えば長く使えて便利です!
ケーブルの強度を高めるだけでなく配線露出の補強にも使用できます。コイルなどの巻き止め用や外装用などにも活用されているテープです。
「アセテート布粘着テープ」は表面がザラザラしている事から感触も良くテープがズレにくいのも特徴です。町のホームセンターやAmazonでも500円程度で入手でき、ACアダプタの補強やオーディオケーブルの補強、半田付け部分の絶縁対策など様々な用途にも活用できます。
このテープを1個用意すれば、相当数の補強ができますのでコストパフォーマンスも優れています。
アセテート布粘着テープは粘着力が高くガッチリと固定されるので、一度巻いてしまったら剥がさないようにしてください。強力な粘度で内部の線まで一緒に剥いでしまう可能性もあります。
また、用途に拘ったり更なる品質を求める場合は、3M、Hi-Bond、Advance Tapes、Tesa、トラスコ中山など様々なプロ仕様の絶縁テープを取り扱っている「RSコンポーネンツ」の商品一覧から探すのも有効ですね。「難燃性」「自消性」「RoHS対応」「耐水性」「耐紫外線」「非腐食性接着剤」など様々なスペックの商品があります。
3M PVC絶縁テープ
電気設備及び修理作業、はんだ付けジョイント及びシーム、はんだ付けジョイントの絶縁、端子、ケーブルソケット、導体レールに適しています。
引用:https://jp.rs-online.com/web/p/electrical-insulation-tapes/1921633/
【補強アイテム3】融着テープ
こちらは接着剤を使用していない「融着テープ」。ダイソーにて100円(税抜)で入手可能です。
電線の絶縁や水道管の補強に使える代物で、剥離テープを剥がしながら強く引っ張って2〜3巻きして24時間放置する事で完全に融着します。接着剤不使用なのでベタつきが無く絶縁&防水というのも重宝しますね。
強く巻きつけること必要な為、細い充電ケーブル単体の補強や電線露出の補強には不向きかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
ちなみに私はsurface2 ProのACアダプタやモバイルバッテリーと一緒に持ち運んで根本がボロくなった充電ケーブルの補強を絶縁テープで行いました。ダメになりかかってからの補強でしたが年単位を越えて今でも現役で使用できています。
様々な電子機器が気軽に買い換えられるこのご時世ですが、気に入った物を安価な投資で長持ちできるのは良いですね。
ケーブルをすぐにダメにしてしまう方、ぜひお試しください!
出典:Amazon アセテート布粘着テープ
参考:RSコンポーネンツ
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