イヤホンが好きな人なら第一印象は「SIMGOT EN700 Proのコピー?」と思うのではないでしょうか。
確かに似ていますし、型番から言ってまず間違いありません。
しかし実際に使用してみると見た目をコピーしただけの中華イヤホン、という物ではなく「EN700を意識して作られた別物」というこの「SENFER EN900」。
今回は、そんなコピー品にも見えるMMCX対応の中華イヤホン「SENFER EN900」を紹介します。
※Kinboofi(Twitter:@kinboofi)さんよりご提供いただきました。
【パッケージと付属品】
先に言いますが、パッケージはSIMGOTとは似ていません。
辛口に言えば一昔前の中華製ポータブルメディアプレイヤー感があります。
イヤホンを固定しているクッションは良いものの、付属品の箱 がペラいなどもう少し今風+シンプルなデザイン感であれば「つかみ」は良かったかもしれません。
内容物は、本体、MMCXケーブル、クリップ、イヤーピース(S/M/L)となります。
【ハウジングとケーブル】
■ハウジング
全体的にボリューム感があり大きめ。
内側は半透明の肉厚なプラ製でSFRのロゴが刻印されています。
外側は銀メッシュが貼られており、すぐ下の層にボルトが3箇所見える様になっています。
角度や反射によりボルトとメッシュの関係が歪んでいたり汚れの様にも見えますが、そういったデザインである事とわかります。
良くも悪くも特殊なデザインなので様々な捉え方ができます。
■ケーブル
付属のケーブルは細めブラウン系色。分岐部分やプラグの持ち手は金色です。
MMCXは緩くなくパチッを固定され、固定後はゆるゆる回転的な事はありません。
ケーブルは通常レベルのゴム感はありますが、問題になるレベルの引っ掛かり具合ではありません。
それに耳掛けタイプなのでタッチノイズは気にしなくても良いでしょう。
また、脱着については外側に突起部分があるので”耐久性がよく分からない銀メッシュ”に触らなくても交換することができます。
【音質評価】
ファーストインプレッションは「すげえドンシャリ」。
しかし、聴いていると高解像度と2BA+2DDの効果がハッキリと実感できる性能を持っています。
【解像度】 | 縦にも横にも広く高い解像度。 各音域の主張は激しいですが高解像度が手伝って、それぞれを溶かさずしっかりとした音を感じ取れます。 |
【中高域】 | だいぶ尖っています。音源によっては刺さりまくります。良い身で贅沢なドンシャリ系。 下品な突き刺さりではないので好きな人は好きな音で、高音域は冷たい刃物の様なイメージ。 ボーカル系は中心手前で全面に押し出されます。 |
【低 音】 | こちらはドンドン系+突き抜ける系です。 低音中心から外にかけて大きく主張するタイプで、ボーカルの位置を邪魔せずに、後方から突き上げてきます。 |
【装着感】 | 思った以上にふわっとした装着感。 しかし付属のペラいイヤーピースは変えて自身に合う物に変更した方が良いです。 また、ハウジングは軽いので疲労度は低め。 |
【遮音性】 | 耳に収まるタイプで外部からの音はだいぶ遮断されます。 しかし大音量では背面から音漏れが多少感じられます。 爆音で聞かない限り聴くのも漏れるのも心配はありません。 |
【総 合】 | コストは少し高い系のEN900。SIMGOTの様な音を求めていると残念感が出てくると思います(値段帯も違うので)。 しかし、極上なドンシャリ体験ができるのは他には中々ないのではと思います。 |
※販売価格を基準として各項目を評価しています。価格が高い=高評価という物ではありません。
ちなみに「SENFER EN900」は中上級者向けと言えます。
買って素の状態よりもイヤーピースやリケーブルする事で大きく音質や感じ方が変わってきます。そういった部分も含めての評価は高く付けられます。
「SENFER EN900」はAmazonにて6,800円にて購入可能(2018/5 現在)です。
(文/編集部)
※本記事はスタッフによるAmazonレビューをベースにリライトし画像を追加した記事になります。
※記事依頼などのお仕事は contactz@moblabs.info まで
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