米アップルが今年秋にも発売するiPhoneの新モデルで、初めて有機ELパネルを採用する。中国のスマホメーカーも追随するとみられ、ほぼ液晶一択だったスマホ向けパネルの事業環境は大きく変化する。そうした状況の下、液晶時代から有機EL時代への切り替えに成功しつつある部品や素材メーカーに対し、パネルメーカーの見通しの甘さが際立っている。
「スマホの有機ELシフトは、当社にはポジティブ」。住友化学の野崎邦夫専務は5月16日の決算説明会でこう述べた。同社は液晶パネルの主要部材である偏光板で、日東電工と並んで世界大手。パネルの中を通る光を制御する偏光板は、液晶パネルでは2枚使うが、有機ELだと1枚に減る。
(中略)
液晶から有機ELの流れを捉え、着実に手を打つ部材メーカーがある一方で、大打撃を受けているのが中小型パネルに特化するジャパンディスプレイ(JDI)だ。
同社は17年3月期に317億円の最終赤字を計上した。18年3月期は通期の見通しを公表していないが、17年4〜6月期に150億円の営業赤字を見込み、「第2四半期も引き続き厳しい」(有賀修二社長)状況。これまでは売り上げの5割をアップル向けが占めていたが、次期iPhoneでは受注を大幅に減らしたと見られている。
「想定より有機EL化が早く進んだ」。決算説明会で有賀社長はこう述べた。次期iPhoneのハイエンドモデルで採用されると見込まれている有機ELパネルは、実用化で先行した韓国のサムスン電子と、LGディスプレーが供給する見通しとなった。
iPhoneの有機EL化で笑う会社と泣く会社米アップルはiPhoneの新モデルで初めて有機ELを採用する。中国スマホメーカーも追随するとみられ、ほぼ液晶一択だった事業環境は大きく変化する。うまく波に乗る部品や素材メーカーに対し、パネルメーカーの見通しの甘い。
まず、「中国のスマホメーカーも追随する」って事ですが、先に韓国・中国から有機EL端末は出ていますのでiPhoneは二の次、三の次になります。
iPhoneが有機ELを採用するということで、市場が有機ELに急速にシフトするのを予測していたメーカー、液晶の進化系で戦うつもりだったメーカーで明暗が分かれた様子。
フレキシブルディスプレイ端末であるLG G FlexやSamsung Galaxy note edgeが出始めた辺りからスマホの進化系はある程度予測できたと思われるが市場はやや冷えた目で有機ELを見ていた事もあの会社には影響しているかもしれない。
そして、エッジディスプレイ搭載に関してもiPhoneへの採用で手のひら返しをするユーザーも少なくないでしょうね。
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