旧世代性能のスマホを初心者向けとして宣伝するメディア

大手メディアは低スペック端末を「初心者向け」と位置づける…大きな罠

 

大手メディア、または大手メディアから記事を引用するメディアの一部にはなぜか「超・低スペックスマホ」を初心者向けとして位置づける所があります。

もちろん、PR記事であればウリが安さしかないエントリーモデルを初心者向けとして表現するのは致し方ない話ですが、最近は適当に触って適当にレビューしている記事が目に余ります。

今回はその内容に触れてみます。

 

激安低スペック端末をサクサク(ヌルヌル)と騙してオススメする罠

▲画像はWiko。何故か各メディアが大絶賛?

一部メディアでは低価格端末でも「サクサク」「ヌルヌル」と表現する事があります。何を基準にその表現をしているのか分かりませんが、ちょっといい加減すぎてる気がします。

一般的にAndroidがまともに動作すると言われ始めたのがSnapdragon800世代。それが境界線であると当サイトでは判断しています。その代表的な端末がNexus5です。

それ以前のAndroid端末はプリインストールアプリによる常駐問題、メモリの少なさ、SoCの非力さで、iPhoneとの体感的な動作比較として大きな差がありました。余計なアプリをRoot権限を取って削除や凍結をし、メモリを温存した結果、ホーム画面のスライドや一般にWeb閲覧まではやっとまともに動く程度だったと思います。

ちなみに基準としてベンチマークのスコアを出すと、Snapdragon800のAntutuベンチマークは約50000点。

各メディアが謎の絶賛をした低価格端末に搭載された物はSnapdragon400は約22000点。SoCのコアの世代が違えど性能差や体感はSnapdragon800の方がはるかに上。

今まで玄人も苦労してきた低スペック環境では不便な事が多く、いかにメディアが、ホーム画面スライドや単純なWeb閲覧、カメラ起動くらいしか動作確認していない事がわかります。またはただのPR記事で盛りに盛って書いている物ではないでしょうか。

時としてここ1年くらいでは、サブキャリアやMVNOが積極的にHUAWEIの端末を扱いが目立って来ました。(HUAWEIに良いイメージがない一部のユーザーは騒いでいますが、端末の性能やコスパとは無関係)

それも店頭で見かけるP9 lite、P10 lite、nova liteともにスコアは約50000点と基準値を超えています。その性能感から、低スペックによる不満などは聴こえてきません。

また、ワイモバイルで人気のAndroid OneシリーズもSnapdragon430や435を搭載しており、50000点には一歩及ばない物のそれに近い性能を発揮しています。

ようやく、サブキャリアやMVNOでも初心者向けとしても満足に動く水準になった。と言えますね。

 

ミドルハイって言いたがるメディアも

なぜ、Snapdragon625や630をミドルハイというのか。

その手のメディアは多いですが、Snapdragon2xxをエントリーと考えているとなると、4xxがミドル、625や630がミドルハイと考えているのでしょう。実際のミドルハイに位置づけられるSoCは、65x・660という事を(たぶん)知らないのでしょうね。

その差は、コアにあります。

同一世代で考えると430、435、625、630は、「Cortex-A53を8コア」がベースになっています。主なナンバリングの差は主にクロックやGPUコアの差になります。また、636、660では「Kyro260を8コア(835はKyro280)」搭載しています。

この事から625や630は400番台の延長線のSoCと言えます。なぜ、Qualcommは625や630をリリースしたかを考えると、HUAWEIのKirin、MediaTekのHelioなどが低価格帯のモデルに供給しSnapdragon400世代を大幅に凌駕した事によるライバル向けなのでしょう。

 

最後に言いたいこと

とにかく、こう言った435や625などがエントリーモデルとして出回っている中、旧世代の410搭載機を「サクサク」「ヌルヌル」なんて書かないで頂きたい。

ここで書きたくても書けないあの大手メディア、あの色物ライター、そろそろちゃんと弄ってからレビューしてくださいね。

 

(文/まじこ)

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