低価格帯のスマホに搭載されているコスパの良いSoCとしてお馴染みのMediaTekですが、
2017年の第1四半期のスマートフォン出荷台数が1億台を下回ったが、第2四半期に1.1〜1.2億台に回復するとの見通しを発表した。
MediaTekは、Samsungの新規受注にもかかわらず、主要顧客であるMeizu、Xiaomi、Oppo、Vivoなどラインナップの多くにQualcommのSnapdragonを多く採用し始めた為、出荷台数に影響を受けたようである。特に2017年は各社こぞってSnapdragon625を奪い合っている傾向にある。
また、Digitimes Researchによると、Qualcommは2017年第1四半期に中国のスマートフォン市場のシェアを30%以上拡大し、一方MediaTekのシェアは40%を下回ると見ている。
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MediaTekは、型番だけのMTKシリーズからHelioブランドへ一つ上のレイヤーに上がった際に一旦は盛り上がった物の、GPU側の演算がどうも苦手すぎる傾向にあり、通常動作は最強コスパだがマルチメディア系(主に3Dゲーム)が難しいアンバランスなSoCとしての印象が強い。3Dに関してだが、描画はまとも以上な出来なので、GPUであるMaliが悪いというよりもMediaTekがGPUのカスタマイズに対してまだまだチューンナップが必要な可能性があるかもしれない。
中華スマホを沢山扱う身、MTKシリーズは独自の機能があるなど楽しい一面もあるので、このまま低価格帯を貫いて、高パフォーマンスのSoCをリリースしてもらいたい。
(省電力志向のMediaTekなので最高パフォーマンスのSoCは難しい現状だが、たまには爆熱でもいいので本気を見たいのも本音)
出典:DIGITIMES
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