騙されている?Apple MFi認証をどこよりも詳しく解説。MFiチップとその種類

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MFi認証とは何のおさらい

MFi認証とはAppleのMFiプログラムの認証制度の事を指します。
認証された物は、専用の認証チップを用いたMFi認証アクセサリーを製造することができます。

認証された製品は主にパッケージ等にMFiのロゴを表記し、Appleに認証された製品であると記載している事からApple認証とよばれる事もあります。

MFi認証製品は模倣品とは異なり、iOSによる使用制限などが施されないため、iOSアップデートによる使用不能というトラブルもない。
また、認証された製品はAppleの以下のページで情報が開示されている。

MFi Search

純正チップとMFi認証チップは違う

MFi認証に大きく関係するLightningケーブルには大きく分けて3種類存在します。

1:Apple純正Lightningケーブル(iOSデバイス付属のLightningケーブル)
2:MFi認証 Lightningケーブル(認証を得たメーカーが製造販売)
3:非認証 Lightningケーブル(認証されていない製品)

純正やMFi認証ケーブルはiOSアップデートなどにも対応し、充電&通信を安心して使用する事ができる。
純正ケーブルとMFi認証ケーブルはチップが異なる。純正ケーブル=MFi認証ケーブルと勘違いしている人も多いがそれは否である。
純正は純正専用チップ、MFi認証は世代別種類別のチップが採用されている。

また、非認証チップは、MFiプログラムによる認証はないため、充電や通信に多少の不安を残すが、近年MFi認証工場により同時に生産される事がある。
よって使用素材や製造工程から意外にも品質の高い物が存在している。

Apple本家の情報は既に大昔の情報

Apple本家で模倣品の識別情報が公開されていますが、この中でもLightningコネクタ部分の識別方法は既に昔の情報。

現在の模倣品やら非認証やらは左側の形状で統一し、既に市場に流れている。右側タイプの物は激安ワゴンセールなどの在庫処分品でしか見られない。

このAppleの情報では純正型ケーブルを識別するのみ有効であるが、非認証に関しては全くの無効な情報なので注意して欲しい。

チップの種類(2017年1月現在)

・E75 純正チップ
Apple純正Lightningケーブルのみに搭載される純正の小型チップ。主にFoxconnが純正チップを製造している。

・C10チップ(C10A、C10B、C10C、C10Eなど)
MFi認証プログラムにて認証された機器に搭載された初期型チップ。E75に比べ大型の為、持ち手部分が大きくなる傾向がある。

・C11チップ(C11A、C11B、C11C、C11Eなど)
性能はC10と同等で、基盤が大型。Lightning-Dock変換アダプタなどに使用されている物で今ではあまり見られない。

・C48チップ
2014年に登場したC10/C11を大幅に小型化した次世代チップ。現在流通しているMFi認証ケーブルの殆どはこのC48が採用されている(画像一番上)

・C68チップ(C68A、C68B、C68C、C68Eなど)
C68はC48と同時期のデビュー。C48同様小型化ですが、電源供給機構を除いた通信専用ケーブルでロープロファイルに対応(画像上から二番目)。
配線自体はVBUS/GNDあり。

・C100/C101チップ
2016年のiPhone7と同時期に登場したApple純正用チップ。iPhone7向けにデジタルオーディオなど様々な方式に対応した新型。
MFi認証工場でも使用が禁止(今現在は不明。開放?)されており、機密情報を流した際にはAppleからペナルティが課せられるという情報があるが、中国のマーケットでは既に個人でも購入できるレベルに販売されている。

・フェイク C1x/C48
iOSのMFi認証を回避すべき登場した非認証チップ。
エミュレーション性能は忠実ではなく完成度が低い。よくあるiOSアップデートなどで非対応になるLightningケーブルの代名詞の的存在。
最近のC48コピーは本物のヘッドが使用されている可能性があり、IDによる偽物診断でMFiでない事が分かる。

・フェイク E75
近年流通しているiOSの非認証チップ対策にも対応したフェイクE75。
iOSアップデートにも対応するなど完全にE75の制限回避命令を再現している。しかし、MFi認証ケーブル(偽)としてユーザーを騙す製品が市場に流れている原因にもなってしまった。
こちらもE75の横流し品から製造されている可能性があり、挙動は純正に近い。しかしIDが照合されず、偽物と判断される物が多い。

・その他
チップIDなどが読み取れない物。あえてID命令を遮断しているのか不明であり、認証回避にどの様な手段が利用されているかも分からない。
旧製品に多く目立ちiOSアップデートで徐々に廃棄された物が多いと思われる。


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