京セラTORQUE X01から振り返る、タフネスケータイの歴史

 

2000年代、タフネスケータイ=カシオのG’zOneという時代があった。

当時は今よりも沢山のメーカーが様々な携帯電話を製造し、様々な新機能を模索しながら成長を繰り返していた時期。
主に折りたたみ式がブームだった時代にタフネスにこだわったケータイをリリースし続けたのがカシオ(NECカシオモバイル、後のNECモバイル)だった。

当時の、メールに着信音にカラー液晶にカメラに…なんて機能を詰め込みはじめたケータイは非常に壊れやすい物が多く、防水防塵・耐久力に非常に優れていたG’zOneシリーズは一部のマニアから絶賛された。携帯電話は雨に濡れることすらご法度な電子機器だったからだ。

時は流れ、携帯電話事業から撤退したカシオに代わり、京セラがそのDNAを受け継ぎ「TORQUE」というタフネスブランドを確立しつつある。

そして2017年1月、長い年月を経て「TORQUE X01という折りたたみ式タフネスケータイが市場に再来した事もあり、2000年から始まったタフネスケータイの歴史を振り返ってみようと思う。

※各端末に関するコメントは筆者が実際に思った感想が主となっています。

■C303CA(cdmaOne)
2000年2月発売。IDO時代に発売された初代G’zOne。元祖タフネスケータイとして有名。
織田裕二がCMで雨にふられながら使用したシーンで一目置いた(BGM:シェリーに口づけ/ミッシェル・ポルナレフ)
とにかく、ぶっといでかい、リングがダサいなんて言われた端末。cdmaOneシリーズの3期目としてインパクトのある端末だったが、機能面としては他に比べ劣るものであった。

■C311CA(cdmaOne)
2000年9月発売。C303CAのマイナーアップデート版でauブランドで登場。
カラーバリエーションがホワイトのみで実質的に新色扱いでもあった。残念なことに311の登場で旧ブランド名の記載された303が市場から早期に消えた印象だった。

■C409CA(cdmaOne)
2001年3月発売。タフネスケータイ初のカラー液晶を搭載。G-SHOCKの一種の様なガッチリしたデザインにポップなカラーバリエーションが話題を呼んだ。
落ち着いたデザインからポップに路線変更をすることで新規ユーザーへアプローチをした物と思うが、カラーが明るすぎる為かタフネスのイメージとはかけ離れた印象に捉えた人も多いはず。
cdmaOneの4期目の機種バリエーションは、折りたたみやカラー液晶など、どれもこれも壊れやすい端末だった中のC409CAである。
※C401SA、C404S、C406Sは余裕で破壊しました。

■C452CA(cdmaOne)
2001年8月発売。デザイン路線を大幅に変更し女性向けを意識した。
液晶周りの円形リングが楕円に変更した事が当時一部のマニアユーザーから不評だった。
一旦、G’zは死んだのか?と思われた端末。
しかしながら、スペックはその当時の携帯電話の最低限の機能+Javaアプリ(explus)を搭載し、すっかりカジュアル携帯になってしまったのである。
新型番(C1000/3000/5000)をつけられず、従来の400番代にezplus対応を加え、C452CAという型番をつけられた。

■G’zOne Type-R A5513CA(CDMA2000 1x)
2005年7月発売。G’zOneの復活機。
初の折りたたみ式タフネスケータイ。原点のデザインに回帰した端末。フックの様なプロテクターは六角レンチで三種類を取り付け替え可能という斬新な物で、復活に歓喜した人も多い。
cdmaOne時代に「折りたたみにしたらハンバーガーみたいな厚みになる」なんてインタビューもあったが数年で克服したカシオは流石である。しかし登場した時期が悪かったこともあり、ハイスペックを求めるユーザーからは見向きもされなかった。

■W42CA(CDMA 1x WIN)
2006年6月発売。気づけばCDMA 1x WINの4期目まで登場を待ったことになる。それがW42CA。前作のA5513CAの登場が遅かった事が時期的にも分かる。
このW42CAは、姉妹機であるW41CAがデザインからソフトウェア面から名機過ぎたために、市場はそのW41CAことペンギンケータイに注目が集まる事に。
※ただしW41CAはかなり壊れやすく、W42CAユーザーから嘲笑われることになる。

また、同年12月には電池パックを大容量化とBluetooth対応の法人向けG’zOne「E03CA」を発売した。
E03CAには確か、Push To Talk(RadioOne)機能を利用するMessengerアプリがプリインストールされていた。
個人でも購入は出来たそうだが、無縁だったのでとくに思い入れはない。

■W62CA(CDMA 1x WIN)
2008年7月発売。G’zOneの特徴であった円形のサブディスプレイをあえて廃止し、電子ペーパーディスプレイ搭載。従来のG’zデザインから離れたことで別層も購入検討に入りやすくなった。
当時、W21CA〜W61CAの非タフネスケータイはG’zOneと比較するに値しないくらい壊れやすく、貧弱であり、ポケット水没の代名詞だった事から、折りたたみ回転二軸ディスプレイを諦めたカシオユーザーがW62CAを選択する傾向があった。

しかし、KCP+というau最大級の失敗プラットフォームを採用していたため、動作問題や不具合を多く抱え、ユーザーを地獄に落とすことになる。

■CA002(CDMA 1x WIN)
2009年5月発売。W62CAのソフトウェア面の失敗を修正し、新しい型番になった1機種目。
NECカシオ端末となってから初のタフネスケータイ。

W62の無駄な使い回しというかガワを変えただけのほぼ同型機である。KCP+の動作を改善したらしいが結果として動作は決して良いものではなかった。
そして、G’zらしさを失ったタフネスケータイとしてファンを遠ざける機種となった。

■G’zOne TypeX CAY01(CDMA 1x WIN)
2010年11月発売。G’zOne誕生10周年記念モデルであり、タフネスケータイとして完成形デザイン端末と言っても過言ではない。
サブディスプレイに円形リングデザインが戻り、従来のG’zOneユーザーをターゲットとしたType Rの後継機の位置付けとして「待ってた端末」。
KCP+問題に関しては、SoC工場や改良などの進化を経て、動作や挙動に大きな不具合は聞いていない。
このType X発売から約6年の期間、折りたたみタフネスケータイは沈黙することになる。その背景ではiPhoneを始めとするスマホブームからタフネススマホへシフトしていったのである。

 

画像出典:http://keitaiall.jp/

※C303CAの表記がC309CA担っており修正致しました。また、一部の大文字小文字を修正、その他の誤字脱字の修正加筆を行いました(2017年2月18日)


もばらぼ編集部

●モバイル関連情報を一般ニュースサイトとは異なる意見で発信する編集部。中の人は、かつて携帯電話情報サイト管理者、元世間を騒がせ会社の人、規制前にマジコン売ってたヤツ、香港深セン輸入マンでお送りしています。

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